アスファルトに咲け！

04 最恐不良！銀髪の悪魔？

「えっ？じゃあ、あのアパートの大家さんってミケの両親なんだ？」

「そうそうっ、ボロくて全然入居者来ねーからサクラやらされてんだよな～？」

「…お前ベラベラ喋り過ぎ」




あたしが古工に入学してから数日が経った。最初は男子ばっかりでやっていけるか不安だった機械科での生活も順調だ。



(あたしが一方的に)険悪だった猿岡やミケともなんだかんだですっかり打ち解け、こうして３人で話すことは当たり前の光景になっていた。





「なぁ梨世？そろそろメアド教えてくれたっていいんじゃね？」

「ヤダ。猿岡に教えたら無駄なメールばっかり来そうだもん」

「え、俺簡潔な文しか打たねーよ？」




ミケが“嘘ばっか吐いてんじゃねーよ”的な視線を送っているので猿岡の訴えはシカトしようと思います。


唇を尖らせて拗ねた表情を作る猿岡が可愛いから焦らしてるってのは内緒です。




でも、後にあたしに降りかかる悲劇をこの時予測出来てたらメアドだって番号だって喜んで教えてたのに…。