愛のプレゼント〈超短編〉



 


「 あの時は好きじゃなかったけど… 」


「 ………けど? 」




幸君は、今まで見たこと無い位ニコッと笑って
私の腕をグイッと引っ張った。




「 えっ…な、 」




上を見上げると、幸君が近付いてくるのが分かった
一瞬の出来事だったけど、幸君と唇が重なった。




「 今は好き 」




私から離れた後、幸君はそう言った。




私の渡したプレゼントは
幸君はちゃんと受け取ってくれてて

幸君も私に愛のプレゼントをくれた


 



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