愛のプレゼント〈超短編〉
「 …………先輩? 」
「 ははははい?! 」
1人の世界に入っていた私は
顔を上げて幸君と目を合わせる。
幸君は不思議そうに、「今日はペラペラ話さないんだ」
だなんてて言ってくれる。
「 幸君さあ、 」
「 ん? 」
「 私の事嫌い? 」
まだ、聞いた事が無かった。
“私の事好き?”とは聞いた事がある。
実はデリケートな私は、幸君に嫌いだなんて言われたら、
確実にヘコんでしまうから聞いてなかったんだけど
いつかは確かめなきゃいけない事だったし。
もし幸君が私の事嫌いなら、
私がどんだけ頑張っても無理なわけだし