テキトー彼女。
 鬼瓦が俺ら2人に気付く。
 ヤツの眉がつり上がった。

「お前らぁーー2人乗りは禁止だぁーーーー!!!」

 かすかに陽菜の含み笑いが聞こえた。

「止まれーー」と鬼瓦が、ちょうど門の開いている隙間の前に立ちはだかった。
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