テキトー彼女。
「へ……?」
 俺が素っ頓狂な声を出して立ち尽くしたのは、ちょうど駅から出たところだった。

 陽菜は再び怪しく微笑み、近くに停めてあった自転車を物色し始めた。
 そして、その中から1台選んで、もちろんそれに乗った。
 明らかに、陽菜に合っていない男物の大きな自転車。

 え……いいんですか!?
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