僕のお姉ちゃん【兄恋番外編】
「白鳥さん何作ってくれたの?」
「オムライスよ。」
彼女は目の前の地球外生命体のどこをみて、オムライスだと言い張っているのだろうか?
「そうなんだ…。」
やっぱりそうなんだね。
「お姉さん。今からお料理作りません?」
いっきに乃愛ちゃんの顔が引きつり、兄ちゃんと佳恵の手が静止する。
兄ちゃんの手は震え、佳恵は今にも泣きそうな顔をする。
「え、ええ」
白鳥だけが、地球外生命体にケチャップをかけた。
僕は目の前にある、美しいオムライスと皿に置かれた地球外生命体を変わりばんこに見つめていた。