瀬戸未来という女の子
  「前にさ、未来が昔俺の眉間  
  弾いてたって話したじゃん。」


  「うん。聞いた。。」


  「俺が未来と二人だけで一緒に
  いられたのは皮肉にも病気の
  おかげっていうか。入院してた
  時に未来がお見舞いに来てくれて。
  二人でいた思い出は病院の中なんだ。」


  「うん。。。」


  「入院中ってさ、ほんとに寂しくて
  なんか悲しいんだよ。こうやって
  ベッドで寝てる間みんなは普通に
  走ったりみんなではしゃいだりして、
  でもそこに自分はいないんだなぁって
  思ってさ。すっごい悲しいんだ。。」


  「うん。。。」


  友華はすごく真剣に俺の話を
  聞いてくれた。絶対茶化したり
  しなかったから安心した。。


  「でもさ、そうやって沈んでる時に
  限って未来が来てくれるんだ。。
  『しゅうー!相変わらずすんごい
  しわ!!駄目だってばーー!!!』
  とかいって眉間びしってやんの。。」


  「なんかすごい想像出来るわ。。」


  友華は幸せそうにくすっと笑った。


  「そうやってだんだんっていうか
  気付いたら未来のこと好きになってて。
  未来のおかげで自分が体弱いってことも
  そんなに辛くなくなってたんだ。。。」


  「未来は柊の天使なのね。。」

 
  そうやって未来のことを話すとき
  いつも友華がすごく優しい顔を
  しているのを知っている。。


  「友華にとっても、、でしょ?」


  「そうね。。。」

 
  
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