スウィートハート
「ダイちゃん、今なんて…言った?」
確かに聞こえたけど、念のため…もう1度確認。
って言うか、あたしが…もう1回聞きたくて。
「今の…ナシ。なにも言ってねぇから」
「うそっ!!ちゃんと聞こえたもんっ」
録音しておきたかった。
あたしをキュン死にさせる…さっきのセリフ。
───バシャッ…!
体を後ろに向けると、あたしの目はその一点に釘付けになった。
それは…真っ赤になってるダイちゃんの耳で。
そうなっている原因は、さっき言ったセリフのせいか…熱いお湯のせいかは不明。
だけど…そんなことは、今 どっちでもいい。
「ダイちゃん…」
「───ん?」
「あたしはずっとダイちゃんのことが大好きだからねっ!」