スウィートハート

いっぱいの気持ちを込めて告白し…


ダイちゃんの首に手を絡ませ、ギュッときつく抱きつく。



「ヒナっ!?」



傍(はた)から見ると、カッコ悪いと思われる…今のあたしの格好。


丸裸の姿で、ダイちゃんにおんぶしているような体勢だ。


だけど、そんなことが全然


気にならないくらい…今、伝えたい言葉がある。


「クスッ。ダイちゃんは相変わらずわかってないね?」


「なんだよ…それ?」


大好きな2人の宝物の…愛理。


愛理のことが本当に大切でたまらないけど



「あたしがドキドキしながら、見てるのは…1人しかいないでしょ?」



頭を傾け、チュッ…と


その証拠をダイちゃんの首元にくっきりと赤く鮮明に残した。



「わぁっ!思ったよりも濃くついちゃった」


「お前…悪ふざけもいい加減にしろよ」



───バシャッ!



大きなしぶきをあげて、ダイちゃんが振り返る。
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