スウィートハート
「見んなってっ!」
「キャッ!ダイちゃん、なにするのよ」
じっと見つめられることに我慢ができなくなったのか
ダイちゃんがこれ以上見せまいと、大きな手であたしに目隠しをした。
それと同時に、あちゃっ!!
「ぅっ…ぅっ…ギャァ──ッ!」
2人の間で急に泣きだしてしまった…
今、あたし達の世界で1番大切な宝物。
「愛理が泣いちゃったじゃない。ダイちゃんのせいだよ!」
「ヒナが大きな声を出すからだろ」
パパとママになっても子供っぽくて、相変わらずな…あたし達。
「クスッ」
「ハハッ」
見つめ合って笑い合った後は、お決まりのアレ。
お姫様のプリンのように柔らかい頬に
『ゴメンなさい』のキスを
2人で一緒に…優しく落とした。