スウィートハート

すると間もなくして



「スーッ…スーッ」



聞こえてきたお姫様のかわいい寝息。



「すげぇ単純なヤツ!絶対に愛理はヒナに似てるよな?」


「そうじゃないでしょ!単純なのはダイちゃんじゃないっ」


「こらっ、大きな声出すなよ!」


「だって、ダイちゃんが」


「黙れって!」


再び夢の中に戻ったお姫様を通り超し、あたしの頭のすぐ横にダイちゃんが手をついた瞬間


思わずドキッとするような綺麗な顔が接近してきて



「ヒナ…」



─────ッ…



あたしの唇から全身に甘く痺れるような感覚が走った。


そして…すぐに頭の中がダイちゃん一色に染まって
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