スウィートハート


───そして…


「ってことで、愛理姫は少しの間、1人でおとなしく寝ててくれよな?」



突然、愛理を抱っこしたと思ったら、ベビーベッドに寝かせた。


「急にどうしたの?」


いまだ意味不明なあたしに、口角を最上級に上げてダイちゃんが極上の笑みを見せつける。


この笑顔を見た時、イヤな予感がした。


もちろん、カッコいいんだけど…


「では…ヒナ姫」


「キャッ、なにっ!?」


突然、体が宙に浮かぶとお姫様抱っこをされた。



「これからって、さっき言っただろ?」


「ヤダ、下ろしてよ!」
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