スウィートハート

「クスッ。ヤダね…」


「お願いだから!」



足をバタバタさせて、何回そう言ったところで


ダイちゃんが素直に下ろしてくれるもワケもなく


「どこに行くつもり!?」


「2人っきりになれるところかな…?」



それって まさか?



あたしを抱き抱えたまま…廊下に出て目指すは場所はもしかして!?


その数秒後、いとも簡単に目的地に到着し


ガラスの扉が開かれた。


「栓を抜き忘れてて…正解だったかも」


「…ダイちゃん?」



悪い予感ほど、よく当たる。



「すぐに温まるって」


「あたし…絶対にヤダ!」



そんな小さな抵抗は あっけなく──・・・

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