恋愛初心者~アイツが好き~
恋
「今日もカッコいい‥ね!真衣!」
「んー‥まあまあ‥」
今日の昼休みも、また窓から観察。
まあまあ?!
「ちょっと!見る目な‥さすぎ‥」
おーい‥真衣ちゃーん!
彼女の目は、私には全く向けられていなかった。
と、いうよりも背中を向けられていたのだ。
人が話しかけてるって言うのに‥
さっきから馬鹿みたいに見つめているのは‥やっぱり彼。
大森海斗‥だ。
物好きだなぁー
「真衣、見すぎだってば」
そう言い、彼女の目の前で手を振る。
やっと我に返ったのか、一瞬で耳までをも真っ赤に染めた。
「でもねぇ‥まさか幼馴染みだったとは」
「言えないでしょ、普通‥」
そう。
二人は生まれた時から一緒に育ってきた幼馴染みだったのだ。
ちなみに幼稚園も、小学校も‥
ずっと、ずぅーっと‥今まで一緒だったそう。
「好きな人の家が隣りだなんて‥恥ずかしいもん」