恋愛初心者~アイツが好き~
その瞬間、安心したのか‥
何故か鼻の奥がツンとして、目からポロポロと涙が溢れ出した。
「うわっ‥汚い鼻水」
ワザと、嫌そうな顔を見せ、そしてクシャっと笑う真衣。
なんで、あんたが泣くのよぉー、と。
だけど、その時の彼女の表情は、きっと自然とできたもので‥さっきまでの切なそうな表情は消えていた。
それから数分間、泣き続けた私。
ふぅ‥と、一息吐き少し落ち着くと、真衣はそっと口を開いた。
「ねぇ、華恵。私の話聞いてくれる?」