恋愛初心者~アイツが好き~



え?え?
「えーっ!?」
反射的に馬鹿デカい声を出してしまった私。

「え、真衣‥えっ!好きなぁ‥」
そこまで言うと、大きな口が手で覆われた。

さっきの真衣の声と、華恵の声。
突然出した二人のデカい声に周囲は驚いた顔で注目。

「すいません‥」
二人声を揃え謝ると、周りはまたガヤガヤと騒がしくなった。

「‥‥真衣」
彼女の目に合図を送る。

気付いてないフリをし、ん?っと首を傾げる彼女。

私は負けずに合図を送る‥というより目を細め睨み付ける。
終いには「言え!言え!」と口パクだ。

「わかった、わかったって!」
ようやく諦めた彼女は、またもや頬を赤らめ、そして口を開いた。
「‥大森海斗」

「大森‥海斗‥?」
私は思わず聞き返す。

真っ赤な顔してコクリと頷く真衣。
「そうなんだ‥‥って、誰それ?」



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