お前、俺の彼女やったっけ? *短編*
もしかして、ホームラン!?
今日もまた、奈美が病院に来た。そして、また約束をした。
『もうすぐ、あたし誕生日やん? 純ちゃん、何かプレゼントちょうだいなぁ!』
「おう。 何欲しい?」
『純ちゃんがくれるもんやったら、何でもいい!』
俺は、自分でも分かるくらい、顔が熱く、赤くなった。
そして、また自意識過剰な事を考えた。
もしかして…奈美俺の事好きかも。
それやったら、つじつまが合う。俺にあんな事を言った理由も。『あたし、あんたの彼女やってん!』…。俺の事が好きやから、そんな事言ったとしたら?
…可愛いな。
でも、ほんまに好きやったら…嘘はつかんかも。
だって、もしほんまに俺が記憶喪失になったとして、記憶が戻った時どうする?嘘がバレるかもしれへん。
『あー 誕生日楽しみやぁ!』
「何にしよっかな〜 プレゼント。」
『あたし、純ちゃんの誕生日もちゃんと覚えてんで!』
ほーら。
なんかいい感じやし。
ちょっと期待しててもいいかな?