セレブの同居人




ちゃんと振り返って、親父の顔を見た。


「立宮の人には、表でせっするんだぞ?」

「わかってる。」


俺の性格には表裏がある。
表裏があると色々と便利なモンで。
表の性格は好青年、王子様キャラってやつかな。
裏は、本性だな。今は裏。裏は親しい人しか知らない。


「表なら、社長に気に入られて…あ、もしかしたら華乃様を嫁にもらえたり?」

「だぁっ!親父、わーかったって!!」

「おまッ…華乃様はすっごい綺麗なんだぞ?嫁にもらったら、それこそヤりたい放だ…ッいでぇっ」

「いい歳してエロいんだよ。」

「そーよそーよっ!」


問題発言をした親父の頭を軽くたたいた。
母さんは笑いながらも抗議をしていた。


「あ、社長んトコ、行かないの?」


俺が面倒くさそうにそう言うと、親父はまだ何か言いたげな顔をしていたけど


「そろそろ行くか!」


笑いながら、母さんを呼んだ。






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