セレブの同居人



「…かっ…勝手にすればっ?!」


って華乃さんが叫んだのを聞いてハッとして、
自分の部屋に戻ろうとした華乃さんの華奢な腕をつかんだ。


「何っ?!」


怒りながら俺を見つめる華乃さんに、


「で、華乃って呼んでもいいんだよなぁ?」


「…え?」


急に低くなった声を聞いて、目を見張ったのを見て、自分の失敗に気がついたんだ。
裏で接してしまったことに。
気がついた華乃さんは、
ニヤリと笑って、


「だから、勝手にすればっ?って言ったじゃない。
ってか、秋、裏あるんだー。」




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