セレブの同居人





「はぁぁぁーッッ?!」


父さんの言った言葉に驚いてあたしは大きな声をだした。
それを見て
父さんは豪快に笑って、
母さんはクスクスと笑った。



「な゙っなんでっ?!」


一緒に?!
しかも今日からなの?!
きっと、いーくんの息子だし、かっこいいよね?
もう少し
気合い入れてオシャレしとけばよかったぁー。


「はよ、華乃。朝から大声だすなよなー。」

「おはよーぅ、お兄ちゃん。」


お兄ちゃんの文句を無視して、やっと降りてきたお兄ちゃんの後ろを見るとゆりなが立っていた。
やっぱ、ゆりながいいんだね?お兄ちゃんって薄情だ。


お兄ちゃんが席につくと、父さんは嬉しそうに話しはじめた。

聞いて知ったのは、

1、息子は同い年なこと。

2、一個下の妹も一緒だということ。モデルだとか。

3、いーくんは奥さんと2年くらい海外に行ってしまうということ。


話が丁度終わった頃に、ふいに扉が開いた。

そこには3人立っていた。

いーくんと、いーくんの奥さんの雪ちゃんと、かっこいい男の子。







――少し面倒くさそうに
立った姿が、
秋、
あたしが初めてあなたを
見た瞬間だったね。








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