儚い翼
「一応答えとく、し・ん・じ・るっ!」

「おお」

でも、あたしは何故かイライラしまくった。

「罰として、明日の掃除当番、変わって」

「…え」

ちょっと意地悪したる。

「だ・か・ら・明日、机を十七個つるのっ」

「なー」

「なーじゃないっ」

少しぐらいやってくれてもいいが。

「はいはい。わかりました」

「やった♪」

…そう言えば、聞いてみよっかな。

突然、頭の中に冷たい空気が走ったと共に、学校の事が気になった。

「ねぇねぇ、聖は何部はいるの?」

「っ」

………?

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