儚い翼
第二章:新しい出会い

中学

あたしが、今日から通う第一桜中学は、私たちが通っていた桜小の一分と、白浜小の一分、藤崎小の一分、亀山小の一分の人がいる。

だから、沢山の人と別れ、沢山の人に出会う。

それが、嬉しいのか、悲しいのか、わからない。

「愛心ー」

「…綾」

綾は、小学生の時、初めてできた友達。

「真希、第二中だって。あと理穂は私立行ったらしい」

「へー」

「さぁ、彼氏つくるぞー」

何張り切ってるんだか。

ガラッ

「おはよぉございます」

「おはようございまーすっ」

うわっ。知らん人ばっか。

私は23番か。席は8番の右…、って!?

なんかでっかいのが座っとるんですけどー。

「あの~、そこあたしの…」

「あぁ、わりぃ」

えっと、あ、ひ、ひがし?

「あの、ヒガシ君?」

「ぶっ」

は?

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