儚い翼

始まり

ピピピ…

あたしはお風呂からあがり、ケイタイを見た。

ピピピ…

「…?」

知らないアドレスだった。

"omenannkasinebaii.****-****@docomo.ne.jp"

「内容は…?」

《腐った頭の愛心へ

死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね

消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ

失せろ失せろ失せろ失せろ失せろ失せろ失せろ失せろ失せろ失せろ》

「何これ…。」

《By:愛心の事が大嫌いな愛心の親友》

「親友―…」

ガチャッ

「俺もあがったぞ」

「……………」

「ん?なんかあった?」

何も答えなくなかった。

スッ

「あ。返して」

「駄目ー」

聖はあたしからケイタイを取り上げた。

「…………」

聖は無言でメールを見た。

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