大嫌いな神様へ
高校2年の春
柊 娑奈――16歳
17回目の春がきた。
この年の桜はとても綺麗。
目を瞑って風に揺れる木々の葉の音に
耳をすましていると同時に足跡が聞こえた
「娑奈ー!!おっはよっ・・・て、うわっ!!」
いきなり飛びつこうとしてきたのは
浦原 魅里
可愛くて元気で
簡単に言えば皆から好かれるタイプと言うやつで
わたしも正直な気持ち、
可愛いと思う。
魅里が朝に飛びついてくるのには慣れて
今では避けれるようになった。
「もう慣れたよ」