中曽根工業高校
「でも……水澤くんが好きとかじゃなくて…将来っ、あの……漫画家ってのになりたくて……それで……勝手にモデルに……」
「…………」
「ごめん。気持ち…悪いよね」
黙りこんでしまった直人を見て、ちぃは怒らせてしまったと思った。
「別に俺、キラキラお目目してねーけど(笑)」
しかし、直人は苦笑いだった。
「いやっ、てゆーか…前にね?水澤くんが、壁ドカーンて殴っちまって…私が見てた時…」
「……ああ、あったね」
未練たらしいのは嫌いな性格なのに、聖也の様子に同情してしまい、"アイタイ"と言うように促して…結局二人を会わせてしまった自分の矛盾にイライラしていた時だ。
「あの時……怖かったけど…良かったの」
「良かった?」
「なんか、クールな水澤くんが…こんな一面あるんだなぁって思って。人間らしかった!!」
ちぃのアニメ声で感情こめて言われると、アニメのアフレコ現場にきたような……声優のラジオでも聞いてるような……なんだか、不思議な感覚だ。
ちぃは無自覚なのだが。
「…………」
「ごめん。気持ち…悪いよね」
黙りこんでしまった直人を見て、ちぃは怒らせてしまったと思った。
「別に俺、キラキラお目目してねーけど(笑)」
しかし、直人は苦笑いだった。
「いやっ、てゆーか…前にね?水澤くんが、壁ドカーンて殴っちまって…私が見てた時…」
「……ああ、あったね」
未練たらしいのは嫌いな性格なのに、聖也の様子に同情してしまい、"アイタイ"と言うように促して…結局二人を会わせてしまった自分の矛盾にイライラしていた時だ。
「あの時……怖かったけど…良かったの」
「良かった?」
「なんか、クールな水澤くんが…こんな一面あるんだなぁって思って。人間らしかった!!」
ちぃのアニメ声で感情こめて言われると、アニメのアフレコ現場にきたような……声優のラジオでも聞いてるような……なんだか、不思議な感覚だ。
ちぃは無自覚なのだが。