中曽根工業高校
「そんな女、絶対いや!!え、じゃあお前ら彼女におごる??土屋!!」

「まー俺らはタメだし、お互い学生だからメシ食っても俺が多めに払うくらいかな。でも、小遣いもらった後とかだったらおごるけど」

「直人は?」

ヤケクソになり、次は直人を指差した。

「絶対払う」

「直人、かっこいぃじゃん」

後ろからキノが笑いかけた。

「キノは…あーごめん、触れちゃあかんね」

「何でっ!!笑」

キノは笑いながらつっこんだ。

「……?」

ヒノケンとキノのやり取りに、伊澄は首をかしげた。

「あ、聖也」

「お前、遅かったじゃん!うんこ?」

「違うって、隣のトイレ開けたら清掃のおばちゃんいて…」

絡んでくるヒノケンに少し疲れたように答えた。

「お前、まさかおばちゃん食っちゃった…?!笑」

「違うわ!3階のトイレまで行ってたの!!…どんだけ飢えてんだよ」

「はは…あ、聖也さ!お前、彼女におごる派?」

いきなりの質問、聖也は一瞬目をキョトンとさせた。

「は…?何をいきなり(笑)」

「だから、メシ代とか全部だす?」

「当たり前じゃん」
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