中曽根工業高校

彼女なんかじゃない

次の日。

聖也は、岬にメールを送った。

『もう一度、話したい』

悪あがきなのは、わかっていた。


しかし、こちらから何も言わずに別れを一方的に告げられ、納得のいかない気持ちでたくさんだった。

すぐに、メールの返事がきた。

『今週の土曜日、飛行機で発ちます。１５時の便です』

｢はぁ……｣

｢どうした、聖也？｣

ヒノケンが心配そうに顔をのぞきこんできた。

(そういえば…こいつらに…何も話してないな)

｢……俺｣

｢お前、美緒ちゃんと別れた？｣

｢え…｣

意表をつかれた質問に、聖也は言葉につまった。

｢最近話聞かないけど｣

｢あーなんか…自然消滅？みたいな｣

実際、別れ話もせずに連絡とらなくなってしまったから、そうゆう事だろう。

｢どーせお前がフッたんだろ｣

｢え？！違うって！！｣

｢じゃあなんで消滅したの？｣

(～～～～～っ)

｢………直人から何も聞いてない？｣

｢いや……｣

｢……………｣

(まぁ…告げ口とかするやつじゃないしな)

｢もしかして岬ちゃんと何かあった？｣

｢！｣

いま、聞きたくない名前NO.1だ。