中曽根工業高校
「ほれ、ほれ~」

直人は聖也を指差してみせられたヒノケンは、少し気まずそうに質問した。

「え…その、セフレにも?」

「あいつは…会ってもほとんど向こうの家だしな…でも、たまにメシ食うときはおごるよ」


「ふーん…」

聖也の浮気はほとんど公認、黙認のようで、4人は黙って頷いていた。

「あの、そろそろ放課終わるよ…?」

伊澄の一言で、5人は一斉に時計を見た。


「本当だ!」

「しかも、次の教室移動じゃなかった?!」

「じゃあね、伊澄ちゃん!また来る!!」


そう言い残して5人は保健室から去って行った。
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