中曽根工業高校
「……………!」

サァーと血の気が引いた。

(根に持ってる……!)

「いやーーーー!!」

あまりの混乱で何故か服を脱ごうとした。

「……ちょ、やめてよ!!こーゆー人なの!悪気はないのよ!!」

真理は焦って土屋の奇行を止めた。

「うそぉ……」

「すいません……。失言でしたが……彼は、真理の………彼氏、なのかな?」

「そーだよー!!」

父親の質問に、瑠璃は笑顔で答えた。

「ちょ…瑠璃!」

「タカちゃんはおとうさんかわりになって、よくるりとあそんでくれたの!!ここにいるのは、お姉ちゃんと、なかなおりしたからだよね」

真理の制止も聞かずにしゃべり続ける瑠璃に、土屋は赤面した。


(でも……俺は)

「………瑠璃ちゃん。俺はもう来ないよ」

「なんで?」

瑠璃は首を傾げる。

「俺と、お姉ちゃんは別れたから……。これからは、新しいお父さんに」

「やだよ!!」

「瑠璃ちゃん」

瑠璃の両目に涙が溜まっていた。

「タカちゃんの代わりなんていないよ!新しいお父さんができたけど、タカちゃんの代わりいないもん」
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