中曽根工業高校
バレー部の西田くん
放課後
「……♪……♪」
部室で一人、鼻歌唄いながらちぃはノートを描いていた。
「あー疲れたっ」
「これから部活かぁ」
数名の部員が乱暴にドアを開けてきた。
ちぃは急いでノートをとじて、ロッカーの隅で小さく丸まって隠れた。
中に入ってきた部員は3人。
…よりによって、ちぃを毛嫌いしている2年の西田がいる。
(やだなぁ…)
ちぃは正直、他の人間より鈍い質だが、西田はあからさまにちぃを嫌っていたので、ちぃも西田が苦手だった。
(気づかれたくないな…)
「………!」
しかし、最悪な事に、西田と目があってしまった。
(やだ…こわい…)
他の二人はまだちぃに気づいていない。
西田はちぃの横にある洗ってないジャージの山を乱暴にけり倒した。
「………!」
怖くて、声が出なかった。
ジャージに埋もれて見えなくなったちぃを横目に西田はイラついたようにしゃべりだした。
「どーしたんすか?」
「何で洗ってねんだょ…」
「あ、すいません」
「……♪……♪」
部室で一人、鼻歌唄いながらちぃはノートを描いていた。
「あー疲れたっ」
「これから部活かぁ」
数名の部員が乱暴にドアを開けてきた。
ちぃは急いでノートをとじて、ロッカーの隅で小さく丸まって隠れた。
中に入ってきた部員は3人。
…よりによって、ちぃを毛嫌いしている2年の西田がいる。
(やだなぁ…)
ちぃは正直、他の人間より鈍い質だが、西田はあからさまにちぃを嫌っていたので、ちぃも西田が苦手だった。
(気づかれたくないな…)
「………!」
しかし、最悪な事に、西田と目があってしまった。
(やだ…こわい…)
他の二人はまだちぃに気づいていない。
西田はちぃの横にある洗ってないジャージの山を乱暴にけり倒した。
「………!」
怖くて、声が出なかった。
ジャージに埋もれて見えなくなったちぃを横目に西田はイラついたようにしゃべりだした。
「どーしたんすか?」
「何で洗ってねんだょ…」
「あ、すいません」