恋愛小説
ガラッ〜
図書室の近くの階段を降りているとき…
ドン!と勢いよくひとにぶつかった。
「すみません…!」
頭を下げたまま謝った。
私は人見知りなため、
後退りし手に持っていた本を強く握ってしまった。
「何?本万引きしたみたいなオーラ出して…」
人見知りだからだよ!
って言いたいけど
「オーラってなんだよ…」
と突っ込んだ声は優しく階段に響き渡った。
思わず顔を上げてその人を見てしまった。
その瞬間、全身が神経になったような感覚に陥った。