お姫様だって恋をする



笑った悠紀と目があった。

ぷいっと拗ねると"杏が欲しがっていたハーゲンミックスのアイスを買ってきてあげますから"だって。


それなら…うん。しょうがないなあー♪

一度食べてみたかったんだよね!!


時計は、8時を指している。

この時間、悠紀は学校に行くから帰るんだ。


私と悠紀は通っている高校が違うの。

小学校までは一緒だったけど。


おっと、いけない。
私も学校だっ。


急いで、車に乗り込む私。
でも必ずドアの開け閉めは執事の白鳥がやってくれる。


その仕草がすごく素敵なの。


そりゃ、立場上しょうがなくやっているのかもしれないけど。

若いのに、真面目だなって。

いつもシワ一つ無い黒のスーツを着ていてさ、かっこいいのっ。

それに、何か甘い匂いするしぃ。(※香水です)

< 2 / 4 >

この作品をシェア

pagetop