one contract

桃に言われた言葉とアオちゃんの存在は‥‥

「ボク、‥‥好き、なのかな‥アオちゃんの事。」



どんどん風船の様に大きく膨らむばかり。



頭から、ボクから離れない、
消えない。

だから‥‥好きって事なのかな‥?


ボクは桃が好き。
アオちゃんも好き。
でもアオちゃんの好きは、違う好きな気がする。



もっと‥‥特別な感じ‥。



アオちゃんのコトを思うと、考えると、胸の辺りがズキズキして痛くて苦しい。
でも、好き。

「好き‥‥なんだ。」

そう吐いた言葉が、とても重たくて大切な物の様な気がして、
ボクの気持ちが噴水の様に込み上げてくる。



――――‥‥会いたい。アオちゃんに‥‥――――



重い空気に潰されたっていい。
会って、お話して、一緒に笑いたい。
それで、それだけで良いから‥‥。



今、会いたい。



けれど、あと少しで休み時間は終わり。
だからお話は出来ないと思うけど‥‥

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