君の忘れ物。
次の日の朝、
げた箱で優斗先輩に会った。


「おぉ!!片岡おはよう。」

「お、おはようございます。」

「どうしたんだ??」
「いえ、別に。」

「ふーん。」

先輩はいつも通り声をかけてくれた。

でも、私は妙にドキドキしていた。
緊張のあまりに声が震えてしまった。


「じゃあ、また部活でなっ。」

「はいっ!!」


先輩は、微笑んで行った。

そこで私は思った。

ー今がチャンスだー

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