指切りげんまん
「俺が任務を受けて神谷を探しにこの村に来た時、全ては終わろうとしていた」

背筋に嫌な物が走り佑の手を握る。
握り返してくれた手は温かくて、力強くて、少しだけ落ち着けた気がした。

「神谷が居た小屋の中は、血とばらばらになった人間と機械の残骸が散乱してた

部屋の中央にはつぎはぎの異形、そして生け贄の二人の人間」

「それも、村の人なの?」

「違う。
一人は村人、一人は…神谷のパートナーだった。

異形は二人に食らいついたよ。
村の男はうまく逃げたが、神谷のパートナーは、死んだ」



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