指切りげんまん
つぎはぎの異形が血を滴らせ、あたしに向かって飛び掛かってくる光景を想像をしてしまう。

目をつぶっても想像の異形は消えない。


「…異形を撃って逃げる隙を作ったが、パートナーはあいつから逃げなかった。

俺は不完全だったそれの関節を切断して、小屋ごと燃やした。

それで、全て終わったはずだ」

「神谷の研究資料は?」

「小屋を燃やした時に死体も異形も全て焼失。

これは間違ない」

お前はどんだけの火力で小屋を燃やしたんだと突込みたい。


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