指切りげんまん
003
断末魔の悲鳴を聞いた気がした。
「…ろ!
起きろ、奏!」
頭部に衝撃と佑の声。
「…何」
頭を叩かれる、先程の衝撃はこれだったのかと理解した。
「とりあえず行くぞ!」
手を引っ張られて何処かへ連れて行かれる。
低血圧の体は佑の走るスピードに着いて行けない。
「…何かあった?」
「楼蘭荘の外から男の悲鳴が聞こえた」
もふもふの絨毯を過ぎ、入口へ。
昨日は気付かなかったがあたし達の部屋から入口は近いようだ。
扉を開ける。
…開かない、鍵が掛かっている。
「ちっ!」
珍しく佑が舌打ちする。
慌てて辺りを見回すが鍵はおろか、あるはずの内側からかける鍵も見当たらなかった。
.
「…ろ!
起きろ、奏!」
頭部に衝撃と佑の声。
「…何」
頭を叩かれる、先程の衝撃はこれだったのかと理解した。
「とりあえず行くぞ!」
手を引っ張られて何処かへ連れて行かれる。
低血圧の体は佑の走るスピードに着いて行けない。
「…何かあった?」
「楼蘭荘の外から男の悲鳴が聞こえた」
もふもふの絨毯を過ぎ、入口へ。
昨日は気付かなかったがあたし達の部屋から入口は近いようだ。
扉を開ける。
…開かない、鍵が掛かっている。
「ちっ!」
珍しく佑が舌打ちする。
慌てて辺りを見回すが鍵はおろか、あるはずの内側からかける鍵も見当たらなかった。
.