指切りげんまん
「アホかお前は

一応こいつも守らなアカンでしょ
強制連行でいいよね?」

佑が怒るのも解る。
でも、これは任務だから。

内容を選ぶ権利はあたし達にはない。


「でも…!」

「佑さん」

言い募る声を制したのはあたしではなく八重だった。

「身勝手だとは承知ですが、村人全員を連れて行って頂きたい

…もちろん、水守達も」


「…解りました」


あたし達にとって依頼主の頼みは絶対だ。
そして、村人にとっても村長の意見は絶対。


渋々佑も和尚も了承する。



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