指切りげんまん
「私が村長の源八重だ
今日はわざわざこんな場所まで済まない」

「とんでもないです、お気になさらず
それより…」

「急くな
それより確認したいことがある
…二年前のあの時神谷愁は本当に死んだんだな?」

二年前?死んだ?神谷愁?

いつの間にか村人全員の視線があたしに集まっていた。

八重、七瀬、まだ若い女、中年のスーツ、坊さん、若い警官。

あたしは視線にい抜かれていた。

「…神谷愁は確かに死にました」

答えたのは佑だった。
あたしはこの二年前の事件を知らない。

「では、神谷愁のパートナーはどうだ?
お前らの組織は二人一組で行動すると聞いたが」

「待ってください!」


.
< 6 / 53 >

この作品をシェア

pagetop