消えいく想い
アキの事情
俺の名前は片倉明(かたくら あきら)。
中学卒業後家を飛び出して一人暮らしをしている。
「もう二年になるのか」
親と喧嘩別れをしてからもうそんなに経つのかと思うと少し寂しい気もする。
『出来損ないの分際で親に意見するな!』
『あんたなんて生まなきゃよかったわ!』
…思い出しても寂しくならない。
あんなくそったれな親二度と見たくもない。
「はぁ――」
ため息が出る。
何のために生きてるんだろうな、と思う。
俺はきっと誰にも必要とされていない。
そんな俺はきっと誰も必要としていないんだと思う。
自分と世界の繋がりが見えない。
そんな風に思いつめることは既に日課になっていた。
ぼけっと部屋の天井の数を数えてみる。
「くだらねー」
飽きた。
中学卒業後家を飛び出して一人暮らしをしている。
「もう二年になるのか」
親と喧嘩別れをしてからもうそんなに経つのかと思うと少し寂しい気もする。
『出来損ないの分際で親に意見するな!』
『あんたなんて生まなきゃよかったわ!』
…思い出しても寂しくならない。
あんなくそったれな親二度と見たくもない。
「はぁ――」
ため息が出る。
何のために生きてるんだろうな、と思う。
俺はきっと誰にも必要とされていない。
そんな俺はきっと誰も必要としていないんだと思う。
自分と世界の繋がりが見えない。
そんな風に思いつめることは既に日課になっていた。
ぼけっと部屋の天井の数を数えてみる。
「くだらねー」
飽きた。