君は君のままでいて
「それって、家族への甘えじゃね?
何も言わなくったって家族ならわかってくれる、とかさ。
家族なら引き継いでくれるとかさ。
家族は自分の分身じゃねぇっての。」


あ、容赦ないなぁ。


緑風ってばどうしていつだって理事長先生に厳しいんだろ?


「そんなに言わなくっても良いような気もするんだけど?」


炊き込みご飯を食べながら僕は首を傾げる。


ん。


今日のご飯も、そこそこの味かな。


不味くなくて良かった。


まぁ、美味しくなくっても緑風は文句言わずに食べてくれるんだけど、どうせなら好きな人にはいつだって美味しいご飯を食べてもらいたいもんね。
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