君は君のままでいて
うわぁ、なんだか怖い世界だね。


「そうなんだ?
なんだか怖いね。
僕達がその時代の王候貴族じゃなくって良かったよ。
自分がそんな世界に居るのもイヤだけど、緑風がそんな世界に居ると思うのはもっとヤダ。
考えただけで気持ちが重くなりそうだよ。」


緑風はそんな時でも周りに気付かれないように平気なフリをして笑っているだろうから、余計に心配になるし、ね。


「美樹、俺の事そんなに心配してくれるんだ?
すっげえ感激。
んでもさ、実際に毒物が横行したりはしてねえけどさ、美樹や俺がオフクロとやってる仕事って似たようなモンじゃねぇ?」
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