年下くんにまぢ惚れ☆
次の日・・・。
あたしは面白くない数学の授業を受けていた。
というより、見ていた!!
目は黒板を見てるけど・・・・頭んなかは・・・裕樹のことだった・・・・。
あの子は他と何か違うんだよね・・・・。他の子は結構喋りかけてくるけど、裕樹はそれがない・・・・。だけど、他の子は「お疲れ様でした」なんて言わないかわりに裕樹は言う・・・・・・。
ってか・・・・裕樹は他の人に言ってんの?!
「南美!!南美ってば!!!!」
後ろからツンツン突いてくるのはクラスで仲良しの、礼那(レイナ)だった。
「何???」
「南美今先生に指名されたよ?!!!」
前を見るとクラスの全員こちらをご丁寧に見ている。
「では南美さん、もう一度聞きます。今の問題の答えは?」
「えっと・・・・」
今の問題って・・・・裕樹の?
「えっと・・・・多分他の人にも言っていると思います。」
いきなりクラス中が笑いに溢れた。
「南美さん、この黒板の答えを聞いているんですけど・・・・」
「あぁ、それは・・〜〜〜です。」
このタイミングでチャイムが鳴った。