年下くんにまぢ惚れ☆

こんなときに何考えてんだってなるかもだけど・・・・

今の、
[先輩、無理すんな]
って、凄いドキッとした・・・。


そしてあたしは、裕樹に抱えられながら、顧問のとこまで連れていかれた。


「先生!!南美先輩の足、ちょっと見てもらえますか?」


そこには、桃羽先輩もいた。


そしてしばらくして先生は、


「南美・・・今日の試合・・・棄権しろ・・・・。」


えっ・・・・。

なんで・・・・。

そんなことできるわけないじゃん・・・。

桃羽先輩にとって、最後の試合なのに・・・。

あたしたちの戦いはこれからなのに・・・。


「多分これ・・・・もしかしたら・・・複雑骨折かもしれない・・・・。」


複雑骨折・・・・?


聞いたことはある・・・。


「だけど・・・先輩にとって最後の試合なんです!!!先生、出させて下さい!!!」


少し沈黙が流れた・・・。


そして顧問は小さな声で・・・。


「分かった・・・。お前の気持ちはよく分かった・・・。出てもいいが、痛みが走ったらそこで止めろ!!!」


そう言われた。
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