制服のボタン
そう。
私は昨日。
サラサラのストレートの、長い髪をバッサリ切った。
髪も淡いのブラウンに染め、肩下くらいのウルフにした。
本当は短くしたかったけど、結わえれなくなると不便かなって…
「昨日までの私と決別したの…」
「凜花…陵弥と別れる気?」
「私は、今でも大好きだよ…」
「だったら何で?」
「別れるかどうかはまだ、わからないよ…でも私が陵弥を傷付けずに済むなら…別れも考える。
だけど…今は少し考えたい。こんな私が陵弥の傍に居ていいのか考えたい。私変わりたいの」
「凜花…」
見上げると雲が高くなった空が夏の終わりを告げる。
「沙織…私変われるかな…」
こんならしくない事を口にした私を見て。
沙織が泣いてる。
「何で沙織が泣くのよぉ…」
「だって…凜花が1人で大人になっちゃて…」
…何よ…
私だって夏休み中、いっぱい悩んだんだって…
苦しんだんだって…
そして。
思い知ったんだ…
恋愛は難しいって…