制服のボタン


私は目をギュッと瞑った。



「凜花…好きだよ」




陵弥が何度も耳元で囁く。



ブラウスのボタンが外れ素肌に陵弥が触れる。



陵弥が触れる度に私の名前を囁く。






「…陵弥…好き…」




……っ…んっ…



「凜花…怖くない?」



そう優しく言う陵弥に。


「陵弥なら…怖くない…」




そう言うとキスをした。




……あっ…っ…ん……





甘い吐息が漏れる。




全身に落とされる陵弥のキスで陵弥しか考えられない。



恐ろしい光景も浮かばない。





私に覆い被さる陵弥が顔を歪め…



激しく揺れた。





私は陵弥に抱かれた安堵感と、緊張が解け意識を手放した。








………んっ……


…眠い…


誰?…頭撫でるの…気持ちいい…





「目、覚めた?」




へっ?…




パチッと目を開けると。




陵弥がベッドの端に腰掛けて私を撫でていた。






あー… 私…陵弥と…




「気持ち良さそに寝てたな」






って、頬にチュッとキスした。







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