制服のボタン
「凜花…随分痩せたよな?ダイエットしたのか?
ただでさえ細いのに」
…えっと…
…まぁ…
「あの…」
言いずらそうに口ごもると。
「何?俺には言えない事?」
と、不安気に聞くから…
「言いたくないって言ったら、沙織とかに聞くでしょ…」
「まぁな…」
少し考え込むと。
「そんなに言いたくねぇのかよ…まさか入院したとかじゃねーだろ…」
………………。
「まさか…」
ハッとする陵弥に私はコクンと頷いた。
「あの…入院っても3日だけだし貧血で…今は大丈夫だから…ね…」
ほら…そうやって暗い顔になるから…
だから言いたくなかったのに…
「ごめん…」
…なっ…
「何で陵弥が謝るの!私が沙織に言わないでって頼んだんだし。だから言いたくなかったんだよ」
すると。
陵弥は私を抱きしめて。
「もう…辛い思いは1人で背負わないで…2人で分け合おう」
そう言った。