制服のボタン
翌朝。
いつもより早く家を出て、陵弥の家のインターフォンを鳴らす。
制服姿の陵弥が出迎えて。
えっ?
「どっどうしたのソレ?」
と、陵弥の頭を指差した。
目をパチクリさせる私。
ポリポリと頭を掻きながら…
「変?」
「似合うけど…」
ってあれ?
あーこのやり取り。
どっかで…
私の時も沙織とやったっけ…
学校行ったら、あの時の私みたいになるのね…
茶髪だった髪を、私と同じ淡いブラウンに染め。
フワフワだった髪を少し切り揃え、サラサラヘアーにした。
「凜花とオソロ」
…ブッ…
大人っぽい雰囲気になったのに、中身は変わってないじゃん…
あー!忘れてた…
「陵弥…上着脱いで」