制服のボタン
文化祭か…去年はサボってたし、興味なかったからな。
私って陵弥と付き合う前は相当適当人間だったのね…
「陵弥のクラスは何やんの?」
「あー何だろう…」
って、頭をポリポリ掻きながら目を反らした。
怪しい。
いーもんね…卓君に聞くから。
「卓に聞いても無駄だから」
…ゲッ…読まれてる…
「じゃ教えて」
語尾を上げて、可愛くお願いポーズなんかしてみたけど…
私のキャラじゃないんだよねー
「ばーか」
やっぱり…
「んな事より渡したい物があるから家寄って」
「うん」
何かはぐらかされた感じ。
…着ぐるみ…?
それともホスト…?
ホストだったら陵弥と卓君ならハマリ過ぎだよね…
沙織が怒りそうだけど。
…んー何だろ。
「何妄想してんだよ!」
「いたっ」
って頭を小突かれた。
頭を押さえて陵弥を見ると。
呆れた顔で私を見下ろして居た。