制服のボタン


今日10月15日は私の誕生日…17歳。




「知ってたの?」



「ああ…。開けてみな?」




陵弥に言われて小さな箱のリボンをほどく。





何かドキドキする…



そっと箱を開けると。





「あ…」



指輪…




目をパチクリさせながら陵弥を見ると。





優しい顔で見つめてて。


「貸して。付けてやる」




って私の手から箱を取り。




左の薬指にはめた。



指輪を見つめる私に。




「さすが俺。ピッタリじゃん」




そう言うと。



私の手を握り。



ゆっくりと自分の方へ引き寄せた。





「陵弥…ありがとう…凄く嬉しい」




だって彼氏からのプレゼントなんか初めて貰った。



そして。



私の手に重ねた陵弥の左手にも…




「ペア…?」




「俺のって証…男避け」




って。



少し照れくさそうに笑って。





私にキスした。





陵弥の甘いキスに。




私は陵弥の首に腕をまわした。


……………







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